2005年10月23日

戦国時代の出世術

NHKの歴史番組「その時 歴史が動いた」で、藤堂高虎が取り上げられていました。
僕はそれまで彼をのことを全く知りませんでしたが、彼の生き様はこれからサラリーマン
なる僕達にとってもかなり示唆に富むものだと思いましたので紹介したいと思います。

藤堂高虎 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%A0%82%E9%AB%98%E8%99%8E

Wikiにもある通り、彼は戦国時代から安土桃山時代の武将、江戸時代の大名で、
現在の滋賀県犬上郡に生まれ、足軽から32万石の大大名にのし上がった人物です。
それだったら豊臣秀吉の方がすごいんじゃないの?と思われる方がおられるかもしれません。
確かに彼の人生はそこまで派手ではありませんが、その生き様、出世術が素晴らしいのです。


まず特徴的なのが彼は生涯で8人の主君に仕えたという事です。
駆け出し時代、武術に長けた高虎はそれまでの主君にもらった感状(武功を書き連ねた
もの、今で言う履歴書)の束を片手に、様々な武将のもとを転々としていました。
その背景には部下の能力を正当に評価できる組織こそ、将来性のある組織であるとの
考えがあったようです。

着実にキャリアを積んだ後、高虎は当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった羽柴秀吉に仕えますが、
そこで高虎はそれまでの武闘派から方針転換し、苦心の末築城技術の第一人者になります。
歴代の武将が居並ぶ中頭一つ抜け出すためには、差別化が必要だと考えたのです。

その後徳川家康に仕えるのですが、ここで高虎は時代の変化に敏感に反応しました。
戦国の世は流動的で、実力だけが物を言う時代でした。しかし江戸時代に入り
世の中が安定したために、実力よりも忠誠心が重視される時代になりました。
それまで数々の主君を渡り歩き、主君に対する忠誠心が低いと思われていた高虎は、
大阪夏の陣で自らの命をなげうって家康を守り、家康からの大きな信頼を得ました。


藤堂高虎の能力は、以下の3つを見極める力であると言えるのではないでしょうか?

1.組織の将来性
2.自分の能力
3.時代の変化

1.組織の将来性
駆け出し時代の高虎は、より良いポジションを求め転職を繰り返すイマドキの
サラリーマンととてもよく似ています。やはり組織の中で身を立て事を成すには、
自分の能力を適正に評価し将来性の望める組織を見極める力が必要だと思います。
同時に所属する組織がそうでないと分かった時、高虎のようにポジティブに身の振り方を
発想できるよう、常に自分の能力を高めておくこともとても大事だと思います。

2.自分の能力
秀吉に仕えていた頃の高虎の行動を現代風に言えば、営業一筋で頭角を現した課長さんが
さらなる飛躍を目指し、関連する法務知識を猛勉強するといったところでしょうか?
高い能力を維持するのは大変なことであり、それ自体評価されるべきことだと思います。
ですがそれ以上に難しいのは、自分の能力をライバルとの比較の中で見極め、時には
過去の成功を捨ててでも、より競争力のある自分であり続けることではないでしょうか?

3.時代の変化
これも現代風に言えば、入社以来売り上げ第一、利益第一の考えで重役に登りつめた人が
CSRという耳慣れない言葉に出会い、自らの意識を変えていくことにより新しい
時代の流れに適応していくといったところでしょうか?
これは2.の話と重複する部分もありますが、やはり自分を取り巻く環境の変化に対応し
自分を変えていく力、自己変革力は身を立てる上で最も重要なものの一つだと思います。


藤堂高虎は自分の子孫のために200ヶ条にもなる遺言集を残しています、そこには
戦場での心得から家来への接し方まで様々なことが書かれているそうです。
時間があれば是非読んでみたいと思いました。


あとがき

社会に出たこともない学生の分際でエラソーな事を書きまくってしまいましたが、
もし3年後5年後にこれを読み直すことがあるとすればその時の僕はどのように
感じるのでしょうか?「ガキが綺麗事ばっかり並べてるな」って思う事がないよう、
藤堂高虎をお手本に頑張っていきたいと思います。

最近目上の方から「歴史は勉強しといた方がいい」とよく言われるのでとっつきやすい
とこから勉強してます。昔と今では社会環境などは異なりますが、その時々の人達の考えや
気付きといったものは現代と何も変わらないのがとても面白いなぁといつも思います。
posted by ごう at 04:32| Comment(4) | TrackBack(2) | 考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
俺も結構「その時 歴史が動いた」見ますよ!歴史って面白いですよね(^^)
あ〜、「国に大事があるときは、高虎を一番手とせよ」みたいな言葉、男なら一度は言われてみたいですよね!
Posted by どんぐり at 2005年10月23日 20:25
>どんぐりさん
コメントありがとうございます!!
そんなセリフ是非言われてみたいですねぇ♪
Posted by ごう at 2005年10月23日 22:25
ごう君、初めてのかきこです!示唆に富んだ内容で素晴らしいですね♪歴史について、小生勉強不足です(><)

 機会があったらまたいろんなジャンルのことで大激論を交わそうd(^^)
Posted by みずーり at 2005年10月23日 23:54
ありがとうございます!!

僕は好奇心だけはあるものの、どれを取っても
浅いのでみんなと話をして深めていければと
思ってます☆

次の懇親会は大討論会やな!
Posted by ごう at 2005年10月24日 00:14
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/8483487

この記事へのトラックバック

藤堂高虎に見る「一芸」か「オールラウンドプレーヤー」かのハムレット的考察・後編
Excerpt: 親愛なるアッティクスへ前回の続きです。ただ、かつて、本田宗一??氏が発明(機械)の分野で、化学の必要性を痛感したとき、自ら聴講生となって講義を受けたという逸話に代表されるように、ある分野の研究で別の分...
Weblog: 平太郎独白録 親愛なるアッティクスへ
Tracked: 2005-12-07 19:00

藤堂高虎に見る「一芸」か「オールラウンドプレーヤー」かのハムレット的考察・後編
Excerpt: 親愛なるアッティクスへ前回の続きです。ただ、かつて、本田宗一嚴≠ェ発明(機械)の分野で、化学の必要性を痛感したとき、自ら聴講生となって講義を受けたという逸話に代表されるように、ある分野の研究で別の分野...
Weblog: 平太郎独白録
Tracked: 2005-12-07 19:01